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EC利用、「翌日配送」こだわらないが送料に抵抗感

2025年9月17日 (水)

調査・データ発送代行サービスなどを手がけるディーエムソリューションズ(東京都武蔵野市)は17日、日常的にEC(電子商取引)を利用しているヘビーユーザーは、送料の負担に抵抗感を抱いているものの、翌日配送や土日配送に対しては、あまりこだわっていないとする調査結果を公表した。一方で、購入手続きの最終局面で購入をやめる「カゴ落ち」の理由については、送料の高さや発送の遅さを挙げる人が多く、「送料と届け日の不透明性が主な要因になっている」としている。

調査はEC・通販の発送に関する意識を把握しようと、8月29日から9月4日まで、全国の20代から70代までのECヘビーユーザー男女1000人を対象にインターネットを通じて実施した。

調査結果によると、「翌日配送に対応していない場合、購買意欲がどの程度下がるか」と尋ねたところ、「あまり下がらない」の51.2%が最も多く、「全く下がらない」の24.4%と合わせて、75.6%が「購買意欲は下がらない」と回答した。「少し下がる」は20.9%だった。

土日・祝日の発送対応の重要度についても、「あまり重要ではない」の39.6%が最も多く、「全く重要ではない」の16.9%を合わせると、6割のユーザーが「重要ではない」と考えていた。「やや重要」は32.0%だった。

一方、送料を払って商品を購入することへの違和感を尋ねたところ、「少し感じる」の47.3%が最も多く、「とても感じる」の25.2%と合わせ、72.5%もの消費者が送料の有料化にネガティブな印象を持っていた。「あまり感じない」は20.4%だった。

カゴ落ちの経験については、「よくある」(13.2%)と「時々ある」(43.7%)を合わせると54.5%となった。その理由については、「送料が高かった/有料だった」が49.7%で最も多く、次いで「届け日が遅かった」の36.9%だった。

同社は「多くの消費者は翌日配送に固執しておらず、無理なオペレーションを組んで翌日配送に対応するより、確実な発送予定日を明記し、スケジュール通りに届けるほうが重要だ」と指摘。送料については「EC市場の黎明期から続く『送料無料』の文化が、消費者の心理に深く根付いている」としたうえで、「有料にする場合は、送料無料となる金額を納得しやすい水準に設定したり、送料が商品価格に含まれていることを丁寧に説明したりするなど、消費者の不満を和らげる工夫が必要だ」としている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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