ロジスティクス日本海事センターは19日、宿利正史会長が今月17日にスウェーデンのマルメ市にある世界海事大学(WMU)を訪問し、マックス・メヒア学長と会談したと発表した。
WMUは1983年、国連の国際海事機関(IMO)によって設立された大学院大学で、海洋・海事の分野での大学院教育・専門家養成・研究を行っている。メヒア学長はフィリピン出身で、2023年6月に第8代学長に就任した。宿利会長とメヒア学長が会うのは、先月東京で面談して以来となる。

▲会談の様子(出所:日本海事センター)
宿利会長は、10月に東京で開催予定のIOPCF(国際油濁補償基金)との共催セミナーの内容を紹介しながら、来年、メヒア会長を日本に招きたいとした。来日した際は、脱炭素や自動運航、デジタル化、海事人材の育成などの課題について、メヒア学長が日本の海事産業界に直接語り、意見交換する機会を持ちたいとしている。
これに対しメヒア学長も、謝意を述べたうえで、「脱炭素や人材育成などはすべてIMOの重要な議題であり、WMUにとっても取り組むべき調査研究テーマだ。WMUが有する知見で日本の海事産業界に貢献できることはうれしい」と答えた。
また、WMUの教員からは、WMUがIMOのほか、上海海事大学やKMI(韓国海洋水産開発院)、ICS(国際海運会議所)、ITF(国際運輸労連)などと共同研究を行ってきた実績について説明があり、「グリーンな社会への移行には、海運だけではなく、港湾と造船、サプライチェーン全体に視野を広げて取り組む必要がある。日本海事センターとも何を一緒にできるのか、考えたい」との求めがあった。これに対し、宿利会長は「今後協議をしたい」と応じた。
また、宿利会長が運輸総合研究所(JTTRI)の会長も務めていることから、メヒア学長からは、フィリピンの最新の政治動向についての情報提供も行われた。
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