国際ダイムラートラック(ドイツ)は18日、次世代水素燃料電池トラック「メルセデス・ベンツGenH2トラック」の試験を、冬季テストの成功に続く夏季テストのため、スイス・アルプスで実施したと発表した。標高600-2478メートルの山岳道路で、気温35度を超える高温環境での冷却性能や熱管理の信頼性を検証した。
試験には4台の開発車両を投入し、走行挙動や電動駆動系の性能、燃料電池・バッテリー・水素タンクの連携を確認。さらに地形データを活用する予測型パワートレイン制御システム(PPC)の改良も進めた。

(出所:ダイムラートラック)
数週間の試験で計1万キロ以上を走行し、総上昇高度は14万6000メートルに達した。燃料補給はAir Productsが提供する移動式液体水素ステーション(sLH2規格)を使用した。
試験の結果、同車両は過酷な条件下でも安定した性能を示し、量産化に向けた技術的成熟度を確認。今後は2026年末にかけてドイツ・ヴェルト工場で100台規模の小シリーズを製造し、顧客による実運用を開始する。
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