環境・CSRアストラゼネカは22日、大阪・関西万博の英国パビリオンで16日に、「気候変動と健康 “未来へのアクション”」を開催したと発表した。日本製薬工業協会(製薬協)、日本医薬品卸売業連合会、厚生労働省、環境省などが参加し、ヘルスケア産業全体での脱炭素化に向けた具体策を議論した。

(出所:アストラゼネカ)
製薬協12社は、環境省の「バリューチェーン全体での脱炭素化推進モデル事業」に参画し、業界共通のスコープ3排出量算定ルールを構築中。従来の原材料調達に加え、物流や調達先とのエンゲージメントまでを検討対象とし、幅広い領域で削減を進める点が強調された。卸連は共同配送やAI(人工知能)配車の導入によって配送車両を削減し、医薬品の取扱数が増加する中でもCO2排出量を1割減らした実績を紹介。医療供給体制を維持しつつ効率化と環境負荷低減を両立させた事例として注目された。
アストラゼネカは営業車両のEV(電気自動車)化や事業所の再エネ化を進めており、米原工場(滋賀県米原市)での太陽光発電導入なども報告した。同社の吉越悦史CFOは「自社だけの取り組みでは限界がある。共創の力こそが不可欠」と述べ、業界横断の協力を訴えた。
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