拠点・施設プロロジス(東京都千代田区)は25日、岡山市で大和物流専用のBTS型物流施設「プロロジスパーク岡山」の竣工式を開いたと発表した。同社が中国地方で手がける物流施設は、2007年の「プロロジスパーク早島II」に続く2件目となる。延床面積は3万5300平方メートルで、岡山市内の賃貸用物流施設としては最大規模。大和物流(大阪市西区)が全棟を賃借し、中四国エリアの広域配送拠点や24年問題への対応拠点として活用する。
施設は山陽自動車道・早島インターチェンジから3.5キロに位置し、2時間圏内で中四国主要都市をカバー可能。関西と九州の中間にあたる立地を生かし、幹線輸送の中継拠点としての機能も担う。地盤が強固で水害リスクが低いエリアにあり、防災性にも優れる。

▲「プロロジスパーク岡山」外観(出所:プロロジス)
建物は地上4階建てで、1階には低床式と高床式の両方のバースを設置。床荷重は1平方メートルあたり2トンで、飲料など重量物にも対応できる。雨天作業に配慮し庇を設けたほか、トラック待機場9台分を整備した。倉庫内部はノンブレース構造を採用し、柔軟なレイアウトが可能。さらに、緊急地震速報システムや非常用発電機を備え、災害時の事業継続性を確保する。
環境面では、電炉鉄骨や廃プラスチック入りアスファルトを採用することで建設段階から温室効果ガス排出量を削減。屋上には太陽光発電設備を設置し、バーチャルPPAを通じて住友生命に環境価値を提供する仕組みを導入した。さらに、施設内のスペースをシェアするマッチングサービス「CROWD SPACE OKAYAMA」も展開。大和物流と連携することで、100坪以上の小規模利用企業でも施設を活用できる。
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