ロジスティクス京浜急行電鉄は25日、東京都の大田区商店街連合会と協力して、SAF(持続可能な航空燃料)の原料となる使用済み食用油(廃食用油)を供給する取り組みを開始すると発表した。
国産SAFの製造については、日揮ホールディングスやSAFFAIRE SKY ENERGY(横浜市西区)、レボインターナショナル(京都市下京区)が国内での廃食用油の収集からSAFの製造、輸送、供給に至るまでのサプライチェーン構築に取り組んでいる。同社と商店街もこの取り組みに協力するため、廃食用油の回収を始めることになった。鉄道会社が沿線と一体となって廃食用油の回収に取り組むのは鉄道業界で初めてで、商店街一体の試みとしても全国初となる。

▲大阪府堺市内のSAF製造工場(出所:京浜急行電鉄)
廃食用油のサプライヤー体制構築へ向けた最初の取り組みとして、商店街連合会に加盟する大田区内の5店舗が、使用済みの食用油をSAF製造の原料として、SAFFAIRE SKY ENERGYの製造工場に供給する。廃食用油の引き取りや輸送はレボインターナショナルが行う。
京急電鉄では、すでに昨年12月から、グループの百貨店やスーパーマーケット、駅ナカ店などグループ3社、24店舗で廃食用油の供給を開始した。今回の廃食用油供給の取り組みについても、啓発ポスターを主要駅などに張り出すなど、沿線の企業や住民らへのPRを行っている。同社は「今後も商店街や日揮などとの連携を強め、国産SAFの普及を地域一体で推進する京急モデルの体制づくりを進める」などとしている。
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