荷主総合商社のアスク(東京都千代田区)は26日、産業IT化を手がけるベンチャーのi4labo(アイフォーラボ、渋谷区)と、デジタルツイン技術を中核としたパートナーシップを開始したと発表した。両社は、NVIDIA OmniverseのライブラリやAPIをi4laboのデジタルツインプラットフォームに統合し、現実世界と仮想空間をリアルタイムに同期させる仕組みの開発を進める。
デジタルツインの導入には高度な知識が必要とされるが、現場ではロボットオペレーティングシステム(ROS)の普及すら十分でない。i4laboは、ROSの基礎教育からエッジデバイスの設計・実装、Omniverse統合までを一貫支援する体制を整え、産業現場への適用を後押しする。アスクは今回の連携を通じて、物流や製造、建設分野での社会実装を加速させる。
新たに提供される仕組みでは、ROSで制御するエッジデバイスの動作やフィジカルAI(人工知能)の挙動をOmniverse上で再現・シミュレーションできる。物流用ドローンの自動配送や次世代ロボットの設計・検証など、幅広い応用が期待される。
両社は人材育成にも注力し、デジタルツインやフィジカルAIの知識と産業応用の企画力を備えた人材の育成に取り組む。今後はエコシステムの拡大や共同ソリューションの開発を進め、デジタルツインの実装を産業標準へと押し上げていく構えだ。
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