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福留ハム経営改善へ、トリゼンフーズなどと提携

2025年10月2日 (木)

M&Aハム・ソーセージ製造の福留ハム(広島市西区)は1日、経営改善に向けた事業再構築計画を発表するとともに、鶏肉加工のトリゼンフーズ(福岡市博多区)と商社の双日食料(東京都港区)と業務提携を結んだと発表した。今後2社と連携して、販路の拡大や新商品開発などを進め、業績の回復を目指す。

同社の発表によると、2026年度3月期の業績見込みは売上高246億9000万円で、営業利益4億2000万円の赤字だった。昨年度も6億2100万円の赤字を計上しており、2年連続の赤字となる。同社はこれまで今期の業績見込みを公表していなかった。

また、事業再構築計画を公表し、トリゼンフーズと双日食料との業務提携で売り上げの拡大を目指すほか、本社と研究所の本社工場への移転、営業拠点の集約などによるコスト削減で収益構造の改善を図るとした。これらの取り組みによって、27年3月には営業利益を1億4000万円の黒字にし、29年3月期には売上高292億3000万円、営業利益4億8000万円を目指すとしている。

業務提携するトリゼンフーズは、食鳥肉卸・製造・販売を手がけ、全国に販路を持つ。双日食料は、畜産原料から畜産加工品まで畜産事業全般で事業を展開している。福留ハムは今後、東日本を中心とした双日食料の取引先や九州を中心としたトリゼンフーズの取引先に対し、製品の売り込みを図るほか、福留ハムの販売網で両社の商品も扱う。

このほか、福留ハムのハム・ソーセージ加工技術と、トリゼンフーズの鶏加工品技術を生かした新商品開発を進めるほか、福留ハムの製造設備を活用して、両社の外食・量販店向けのプライベートブランド商品開発、製造、販売を受託する。さらに、商品の共同開発にともない設備投資が必要となった場合、両社が自社技術の提供や人員の派遣、資金面でのサポートなどを検討する。原料調達でも両社が協力する。

福留ハムの本社は現在広島市西区にあるが、26年2月に安佐北区内の広島工場内へ研究開発センターとともに移転する。「事業の効率化や経費の削減だけでなく、本社と現場との間のコミュニケーション強化と意思決定のスピードアップを図り、事業再構築計画の確実かつスピーディーな実行、実現に努める」としている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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