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日本気象、空飛ぶクルマ向け気象予測で共同研究

2025年10月3日 (金)

調査・データ気象情報サービスを手がける日本気象(大阪市北区)は2日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が実施する「航空イノベーションチャレンジ」で、同社が研究を進めている「空域監視システム」が調査段階から研究フェーズに移行し、JAXAと共同研究を行うことになったと発表した。空飛ぶクルマや物流ドローンなど次世代空モビリティの安全な運航を支えるため、気象観測や予測が可能なシステムの社会実装を目指す。

▲ドップラーライダーによる風況調査(出所:日本気象)

空飛ぶクルマや物流ドローンなどの次世代空モビリティーは、従来の航空機に比べて低い高度を飛行するため、地形の影響を受けやすく、局地的な降水や突風、霧といった気象現象への対応が安全運航の大きな課題となっている。一方、現在の気象観測網は低高度の空域を十分にカバーできておらず、特にビル街や山間部などの複雑な地形上空での気象観測網の構築や、気象予測の精度向上が求められている。

今回の共同研究は「リモートセンシング装置と気象観測ドローンによる次世代空モビリティー安全航行のための空域監視システムの開発と気象予報高精度化」がテーマで、リモートセンシング技術を活用したドップラーライダーや気象観測ドローンを用いて、低高度の空域を詳細に監視するインフラの構築と、観測データを活用したより高精度な気象予測の実現を目標にしている。

JAXAの航空イノベーションチャレンジは航空分野の革新的な研究開発テーマを広く公募するプログラムで、今回の研究テーマは2024年度にフィジビリティスタディ(実現可能性調査)として採用され、社会実装の可能性が高い案件として研究フェーズへと移行した。

同社は現在、開会中の大阪・関西万博で行われている空飛ぶクルマのデモフライトやドローンショーの安全運航を支援しており、今後の空飛ぶクルマの商用運航の実現を見据えて、UATMなどの運行管理システム向けの気象情報提供を目指している。

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