
▲新型車載電源ユニット「ESU」(出所:豊田自動織機)
荷主豊田自動織機は10日、電気自動車(BEV)向けに充電・給電・電圧変換・電力分配の機能を一体化した新型車載電源ユニット「Electricity Supply Unit」(ESU)を開発したと発表した。ユニットは、トヨタ自動車が9日に発売した新型「bZ4X」に初採用される。
ESUは、充電器、DC-DCコンバーター、電力分配ユニット(PDU)、給電機能を一体化したもので、普通・急速充電や家庭用電源からの給電を効率的に制御。豊田自動織機独自の電流制御方式を世界で初めて充電器に適用し、日本・北米の単相、欧州の三相といった異なる送電方式に単一回路で対応可能となった。
さらに、出力7キロワットから22キロワットまで6種類のラインアップを同時展開し、小型車から大型車まで幅広い車両に対応可能に。北米で主流の充電規格「NACS」にも対応しており、グローバル市場を見据えた製品設計となっている。また、出力性能を向上させながらも、構造の最適化により単位出力あたり26%の小型化を実現している。
同社は1990年代よりトヨタの電動車向けに車載充電器やACインバーターなどを供給しており、パワーエレクトロニクス技術の蓄積を活かした今回の開発は、2050年のカーボンニュートラル実現やソフトウエア定義車両(SDV)時代への対応にも寄与する。
■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。
※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。
LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com
LOGISTICS TODAYでは、メール会員向けに、朝刊(平日7時)・夕刊(16時)のニュースメールを配信しています。業界の最新動向に加え、物流に関わる方に役立つイベントや注目のサービス情報もお届けします。
ご登録は無料です。確かな情報を、日々の業務にぜひお役立てください。