行政・団体国土交通省は10日、デンマーク・コペンハーゲンで9月29-30日に開催された「海運先進国当局間会議」(CSG)と国際海運会議所(ICS)との合同会合に出席したと発表した。日本からは中川哲宏・外航課長が参加し、保護主義の台頭や海運業の脱炭素化、海事人材の育成など、国際海運の主要課題について各国と意見交換した。
会議では、米中対立を背景とした地政学的緊張や国際海事機関(IMO)交渉での政治的対立が議題に上り、自由で公正な海運市場を守るためにCSG諸国が連携して対応する必要性が確認された。EU海域で確認された偽造船(ダークフリート)への国際的な監視強化についても議論が交わされた。
また、脱炭素化をめぐっては、IMOが策定を進める「ネットゼロ・フレームワーク(NZF)」の進捗や、EU域内の排出取引制度(EU-ETS)、Fuel-EU Maritime規制の見直しが焦点となった。日本は、国際的な整合性を保ちつつ現実的な移行を進める必要性を訴えた。
さらに、デジタル化と脱炭素化の進展に対応する次世代の海事人材育成もテーマとなり、若年層への魅力発信や教育内容の刷新の重要性が共有された。
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