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世界の倉庫ロボ市場、2032年に4倍規模に

2025年10月14日 (火)

調査・データインドの市場調査会社スキクェスト・テクノロジー・アンド・コンサルティングは10日、世界の倉庫ロボット市場は2024年に128億5000万ドル規模となり、32年には534億8000万ドルと、4倍の規模に成長するとのレポートを公表した。この間の年平均成長率は19.6%となる。

レポートによると、迅速な配送と注文精度を求める消費者の声が高まるなか、企業は在庫管理や資材搬送、受注処理にロボットの導入を進めており、業務効率の向上や人的ミスの削減、倉庫スペースの有効活用といった効果を上げている。

市場拡大をけん引しているのは、EC(電子商取引)の増加で、フルフィルメントセンターでは大量の注文を効率的に処理するため、ロボットによる自動化が欠かせない状況となっている。労働力不足と人件費の上昇も、ロボット導入の動機の一つとなっている。

また、高度なセンサーやAI(人工知能)などの技術革新によって、リアルタイムの意思決定やルートの最適化、予測メンテナンスが可能となったほか、反復的な作業や危険な作業をロボットが代行することで、職場の安全性を確保し、コンプライアンスの向上にもつながっている。

地域別にみると、北米は早くから技術導入が進み、Amazonの大規模なロボットの統合や3PL自動化の拡大に支えられ、市場をリードしている。欧州もインダストリー4.0の導入や持続可能性、運用の最適化を重視する政策などに牽引され、力強い成長が見られる。

アジア太平洋地域は中国とインドでのECの拡大のほか、各国政府による自動化支援により、最も急速に成長している。中東とアフリカでは、物流や小売部門の成長で導入が拡大している。

このほか、レポートではロボットのタイプ別や機能別、業界別などで、各市場の規模や現状、今後の成長を詳細に分析している。

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