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世界の配送ロボ市場は27年に2.6億米ドル規模に

2025年5月28日 (水)

調査・データアステュート・アナリティカ(米国)は27日、世界の配送ロボット市場に関するレポートを発表した。

同社の分析によると、世界の配送ロボット市場は2021年に1億80万米ドルと評価され、その後17.31%の年平均成長率(CAGR)で成長し、27年には2億6270万米ドルに達すると予測されている。数量ベースでみると市場は19.6%のCAGR(年平均成長率)を記録するとみられている。

配送ロボットは配達員の代わりとなるもので、屋内ロボットと屋外ロボットがある。従来の配送方法に比べて、コスト効率、より迅速なサービス、配送の正確性などの利点を持つ。用途は食品配達、小包配達、医薬品配達、郵便配達、捜索救助など。

市場の成長は主に、AI(人工知能)や機械学習などの技術の進歩、ラストマイル配送のコストの削減、環境排出に関する政府規制などが後押ししている。インダストリー4.0による配送プロセスにおけるAI、機械学習、ロボット工学、GPS追跡、自動化、クラウド技術、ビッグデータ分析などの技術の進歩は成長をさらに促進。配送ロボットを使用する最大の利点は、運用コストの削減と投資収益率の高さとされている。さらに世界的に人件費が上昇しているため、配送ロボットは人間に代わる重要な選択肢となっている。その一方、初期投資額が高額であることと、雇用喪失の可能性が市場の成長の停滞要因とされている。

ロボットの種類別では四輪ロボットが市場シェアが最も高い。運用面では人件費が削減される自律型セグメントが21年の配送ロボット市場を牽引した。積載量では、重量物、食品、郵便物、医療用品の運搬に多く利用される10キロから50キロが最も高い市場シェアに。用途別では食品配達分野が21年に最大のシェアを占めた。産業別では小売セグメントが2021年に最大の市場シェアとなった。

地域別にみると、南北アメリカは21年に最大のシェアを占めた。この地域の市場成長は多数の技術プロバイダーが存在するとことが後押ししている。アジア太平洋地域は予測期間中に最も高いCAGRを記録。中国と日本がロボット産業に積極的に参入し、中国が最先端のロボットを開発している。

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LOGISTICS TODAY編集部
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