行政・団体国土交通省は14日、内航海運の生産性向上や船員の働き方改革を目的とした「内航変革促進技術開発費補助金」(NX補助金)の2025年度採択結果を発表した。新たに3件の技術開発・実証事業を補助対象として選定し、造船・舶用業界と連携して内航DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する。
内航海運は国内物流の基幹インフラとして重要な役割を担う一方、船員の高齢化や人手不足、燃料コスト高など構造的課題を抱える。こうした状況を踏まえ、同省は2024年度にNX補助金を創設し、DXやGX(グリーントランスフォーメーション)を通じた「強い内航」への転換を後押ししている。
今回採択された3事業は、ナブテスコと美須賀海運(東京都千代田区)による「最適運航アプリケーションと連動する自動制御システムの開発」、三洋汽船(岡山県笠岡市)とSIM-SHIP(東京都港区)による「海水に依存しないエンジン冷却技術の開発」、アキ・マリン(広島市南区)など4者による「AIを活用した離着桟操船支援システムの開発」。
自動航行制御やAI(人工知能)操船支援の導入により、運航計画や主機出力の最適化、省エネ運航を実現するほか、海水冷却に起因する腐食トラブルの低減やメンテナンス作業の簡素化も図る。事業期間は2025-27年度で、総事業規模は29億円。
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