M&A港湾・物流大手のDPワールド(UAE)は16日、傘下のP&Oマリタイム・ロジスティクス(POML)が、世界最大のセメント専用船運航会社ノバアルゴマ・セメント・キャリアーズ(NACC、スイス)の筆頭株式を取得し、経営支配権を獲得したと発表した。
NACCはスイスのノバ・マリン・ホールディングとカナダのアルゴマ・セントラルが2016年に設立した合弁会社で、北米、欧州、地中海、南アジア、カリブ海などでセメントを中心とするドライバルク貨物の海上輸送を展開している。自社船には気送式荷役システムを搭載し、インフラ関連物流を支える主要事業者として知られる。
今回の買収により、DPワールドはブレークバルク、ドライバルク分野での事業基盤を強化。セメント輸送分野への本格参入を通じて、インフラ関連貨物の取り扱い拡大と、荷主への包括的な物流サービス提供体制の強化を図る。
なお、今回の取引にはNACCが北欧、インドネシア、ギリシャで展開する合弁事業は含まれず、既存株主のノバ・マリンとアルゴマ・セントラルは少数持分を維持する。経営体制は現行を維持し、戦略面の統括をPOMLが担う。
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