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国内SCM市場、2033年に4倍規模に

2025年12月11日 (木)

調査・データPanorama Data Insights(パノラマデータインサイツ、東京都中央区)は10日、日本のサプライチェーンマネジメント(SCM)市場に関する調査結果を公表した。レポートによると、市場規模は2024年の294億ドルから33年に1130億ドルへ拡大する見通しで、25年-33年の年平均成長率(CAGR)は11.20%とされている。

SCMは原材料調達から製造、物流、流通、小売までを最適化するシステム・サービスで構成され、国内企業の競争力を支える基盤として重要性が高まっている。市場成長の背景には、EC(電子商取引)需要の拡大がある。国内のB2C ECは21年に前年比8.6%増となり、アクティブECユーザーは9700万人に達した。これにより迅速配送や在庫最適化に向けた投資が進み、倉庫管理システム(WMS)やリアルタイム追跡ツールの需要が高まっている。

一方で、日本特有の地理条件による配送網の最適化や都市部の倉庫不足など、インフラ関連の課題も指摘している。これらはリードタイム増加や運営コスト上昇につながり、サプライチェーンの安定性を損なう要因となっている。

レポートでは、IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)、自動化ロボティクス、クラウドプラットフォームの普及が次世代SCMの成長機会になると分析している。リアルタイム管理や需要予測精度の向上が進み、データ共有の高度化が企業活動を支えるとしている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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