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世界アンモニア市場、33年に1268億ドル規模

2025年10月27日 (月)

調査・データ米市場調査会社のレポートオーシャンは24日、世界のアンモニア市場は2024年の845憶6000万ドルから、33年までに1276億5000万ドルへと1.5倍規模にまで拡大するとの予測を公表した。この間の年平均成長率(CAGR)は4.6%を見込んでいる。世界がより持続可能な農業や産業を目指すなか、アンモニアは肥料や化学合成、水処理、水素キャリアなどさまざまな用途で活用されている。

アンモニア市場の成長をけん引するのは、肥料の世界的な需要増で、特にアジア太平洋地域やラテンアメリカ、アフリカ全体で大きな需要基盤がある。また、化石燃料の代替燃料や水素キャリアとしても注目されている。さらに水処理や医薬品・繊維製造にも使われ、産業用途の拡大とともに消費量も増加している。 CO2削減の取り組みが進むなか、今後、産業として期待されているのはグリーンアンモニアの生産で、太陽光や風力を使ってCO2を排出せずに製造されたアンモニアの需要が高まることが予想される。

特に日本や豪州、ドイツなどは、エネルギー輸出と家庭用燃料使用のための大規模なグリーンアンモニアプロジェクトを進めている。

市場を地域別に見ると、中国、インド、インドネシアなどの主要な肥料消費国のあるアジア太平洋地域が大きなシェアを占めている。北米と欧州でも、先進的な生産設備、技術革新、グリーン水素インフラの早期導入によりシェアを維持している。

中東やアフリカでは、豊富な天然ガス埋蔵量と産業多様化の取り組みがアンモニア生産能力の拡大を支えており、欧州やアジア向けにアンモニアや派生製品を供給する主要な輸出ハブに進化すると期待されている。

同社は、世界での水素利用の活性化やアンモニア燃料の海上輸送の進展は、先進国と新興国の両方で数十億ドルの市場拡大につながる可能性があると指摘。アンモニア市場は世界的な産業の進化をけん引していくとしている。

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