ロジスティクスIHIは27日、船舶通信システム「VDES」の社会実装に向け、東京大学大学院工学系研究科・柴崎研究室と共同研究を開始したと発表した。併せて、VDESの導入効果を多角的に検証する「VDES研究会」を立ち上げ、産学官の連携強化を進める。
VDESは、船舶自動識別装置(AIS)を拡張した次世代通信システムで、地上・海上・衛星間の双方向データ通信を可能にする。航行情報の共有によって、海上安全の向上や入出港の効率化、温室効果ガス(GHG)排出削減などの効果が期待されており、2028年1月に予定されるSOLAS条約改正で法定機器となる見通しだ。
共同研究では、実際の船舶運航データや貨物データを活用し、VDES導入による経済効果や環境負荷低減効果を定量的に分析する。研究会には国内の研究機関や企業も参加し、導入促進に向けた制度面・技術面の検討を進める。
IHIは現在、経済安全保障重要技術育成プログラムの枠組みでVDESの実証を推進しており、衛星VDESコンソーシアムの代表幹事も務めている。今後は、衛星通信と海上輸送の融合を通じて、安全で持続可能な海上物流インフラの構築を目指す。
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