財務・人事NIPPON EXPRESSホールディングス(NXHD)は12日、2025年12月期の通期連結業績予想を下方修正した。売上高は前回予想から200億円減の2兆5800億円、営業利益は110億円減の500億円、経常利益は110億円減の400億円、最終利益は240億円減の100億円に引き下げた。
欧州事業でのれん500億円の減損損失を計上する見込みによるもの。不動産ポートフォリオの見直しに伴い、当初計画70億円から大幅に増加する580億円の不動産売却益を見込む一方、事業譲渡関連で70億円の損失を計上する予定だ。米国の関税政策の不透明感や中東情勢の悪化による国際物流需要の減退も業績を押し下げた。
同社は現在、資本効率改善や事業ポートフォリオ再構築を進めており、低収益不動産の売却と高収益事業への転換を加速させる方針を示している。
同日発表した第3四半期(1-9月)連結決算は、売上高が前年同期比0.4%増の1兆9085億9600万円、営業利益が同9.0%増の380億3900万円、最終利益が36.7%減の115億9000万円だった。
セグメント別では、日本のロジスティクス事業が鉄道・自動車貨物の増加と料金改定効果で増益。米州は航空・海運貨物の取扱減があったが、子会社清算の反動で利益が改善した。欧州は新たに連結したサイモン・ヘーグル(ドイツ)の寄与で増収となったが、販売単価の下落で減益となった。東アジアはアパレル・家具向け海運減少もコスト削減で増益。南アジア・オセアニアは販売単価の下落とコスト増で減益となった。
一方、警備輸送や重量品建設、物流サポートはいずれも増収増益。物流サポート事業では整備・製作部門や石油販売が堅調で、セグメント利益が31.7%増と好調だった。
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