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調査・データエイ・アイ・エス（AIS、東京都千代田区）は19日、タグボート事業を手がける内海曳船（神戸市中央区）へのクラウド型労務管理システム「TRANS-Crew」（トランスクルー）導入事例動画を公開したと発表した。船員特有の複雑な手当計算の自動集計や市販の給与システムとの連携といった実運用の様子を、現場インタビューや操作画面を交えて紹介している。
海運業界では、配乗計画や船員法への対応、煩雑な手当管理が大きな業務負担となっており、同社が提供するTRANS-Crewは、これらを一元管理・効率化するソリューション。動画では、導入前の課題として「配乗・労務・手当管理にかかる負荷」が挙げられ、導入後は「手当入力から給与システム連携までの一連業務がスムーズになった」として、その改善効果が紹介されている。
特に注目されるのは、航行条件や職種によって変動する複雑な手当の自動集計と、そのまま給与システムに取り込めるデータ形式への出力機能。現場の労務担当者が語るように、作業の正確性・スピードが大幅に向上し、船員の働き方改革にも寄与している。
AISは今後、船員資格管理機能や自動配乗機能の強化を予定しており、海運業界のDX（デジタルトランスフォーメーション）推進を支える基盤としてTRANS-Crewの拡張を続ける方針だ。実運用に即した動画事例は、YouTubeチャンネル「とらくるチャンネル」で公開されている。
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