ロジスティクスCHロビンソン(米国)は3日、荷主のグローバルサプライチェーンを運用しながら、継続的に評価・改善するAI(人工知能)技術を発表した。4PLサービス「Managed Solutions」の顧客向けに提供するもので、新たに「Lean AI Engineer」を投入し、昨年導入した「Lean AI Planner」と連携させる。輸送計画や手配の実行に加え、運用結果をもとに改善点を抽出する閉ループ型の仕組みを構築したとしている。
同社によると、Lean AI Engineerはサプライチェーン全体を25-30分で評価し、パフォーマンスに影響が出る前に改善策を示す。従来型の分析では最大4週間を要し、過去実績の振り返りにとどまりやすかったのに対し、同技術ではリアルタイムの運用データをもとに、将来の判断に反映する点を特徴とする。
現在、この技術はトラック、海上、航空、鉄道を含む4PL貨物の92%を自律的に処理しているという。対象は、発注後の輸送手配、ルート設定、配送、例外対応、運賃支払いまで広い。人の判断に依存していた高度な物流運用をシステム化し、物量増加や地域差、時差に左右されにくい運用体制を狙う。
CHロビンソンは、社内のソフトウエア技術者やデータサイエンティスト450人を活用し、同社の業務フローや輸送専門人材の知見をAIに反映してきたと説明する。単なる汎用的な改善提案ではなく、荷主ごとの貨物特性、手順、集配拠点、利用キャリア、ルート、リスク許容度を踏まえた判断を行うとしている。
導入初期の事例では、出荷頻度の見直しにより20拠点で輸送件数を17%削減し、年間100万ドル超のコスト削減につながる可能性を示したケースや、集荷と配送先の組み合わせ変更により積載回数を81%減らし、40%のコスト削減を見込んだケースがある。今後は対象顧客を拡大し、キャリアの行動やレーン別のサービス品質を監視し、サービス低下の兆候を早期に把握する機能も展開する。
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