調査・データ社内規程DX(デジタルトランスフォーメーション)サービスを展開するKiteRa(キテラ、東京都港区)は4日、SaaSを日常業務で利用する管理部門・専門部門のビジネスパーソン1087人を対象に実施した「AI(生成AI/AIエージェント)の利用実態に関する調査」結果を公表した。生成AI(人工知能)やAIエージェントの利用は広がっているものの、業務遂行の主な手段としてAIエージェントによる自動化が定着する段階には至っていない実態が示された。
調査によると、日常業務で生成AIまたはAIエージェントを利用しているとの回答は88.8%に上った。一方、日常業務の遂行手段では「SaaSと手作業を併用している」が28.6%で最多となり、「紙、メール、文書作成ソフトや表計算ソフトなど、主に手作業で行っている」が24.7%、「SaaSを中心に行っている」が23.4%、「AI機能を含むSaaSを中心に行っている」が20.6%と続いた。「AIエージェントにより自動化されている」は2.4%にとどまった。
現在の業務遂行手段への満足度は、「とても満足している」と「満足している」を合わせて72.5%だった。手段別では、AIによる自動要約やチェック機能を含むSaaS中心の層が84.3%、SaaS中心の層が82.7%と高く、AI単体による置き換えよりも、既存の業務システムにAI機能を組み込む形が現時点では受け入れられやすい傾向がうかがえる。
勤務先で利用しているSaaSの領域は、経費精算が58.3%、勤怠管理が55.8%、ワークフロー・申請承認が52.7%、会計・財務管理が50.2%で上位を占めた。いずれも管理、承認、記録に関わる業務で、物流企業でも配車や倉庫運営の周辺にある間接部門の効率化に直結する領域。人手不足や業務標準化が課題となる物流業界にとっても、AI活用の前段階としてSaaS基盤の整備が引き続き重要になる。
生成AIまたはAIエージェントの勤務先での導入・活用状況は、「一部の部署で進んでいる」が48.2%で最も多く、「全社的に進んでいる」は35.6%だった。利用頻度も「たまに利用している」が53.9%、「常に利用している」が35.7%となり、導入は進みつつも部門や個人による差が残る。
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