ロジスティクス日産自動車とサッポログループ物流(東京都渋谷区)は1日、日産が保有する専用フェリーを活用し、関東-九州間でビール製品を輸送する共同海上輸送を開始したと発表した。自動車部品・完成車を積載して九州へ向かうフェリーの復路を活用し、これまで空回送していたシャシーにサッポロビール製品を積載することで、積載効率の向上と環境負荷低減を図る。

▲輸送イメージ(出所:サッポログルーピホールディングス)
日産は関東の工場から日産自動車九州の専用ふ頭へ専用フェリーを運航しているが、従来は九州からの復路で完成車または空シャシーを関東へ回送していた。今回、復路にサッポロビール大分工場発の商品を積載し、千葉のサッポロビール工場へ輸送する仕組みに切り替えた。これにより、全区間をトラック輸送した場合と比べCO2排出量を年間55%削減する見込みだ。1200キロの陸送に19時間かかる区間も、フェリー併用によりトラック運転は4時間30分程度に短縮され、ドライバー負荷の軽減にも寄与する。
専用フェリーは最大804台の完成車または113台のシャシーを積載可能で、海上輸送時はキャビンを切り離し荷台部分のみを積み込む方式を採用する。両社は今後もモーダルシフトや共同輸送を通じ、持続可能な物流体制の構築を進める方針だ。
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