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名古屋でROBO-HI自走ロボによるイチゴ配送実証

2025年12月2日 (火)

▲昨年の配送の様子(出所:ROBO-HI)

ロジスティクスロボットの管理システムなどの開発を手がけるROBO-HI(ロボハイ、東京都中央区)は2日、16日から2か月間、名古屋市中区栄地区で行われる配送ロボによるラストワンマイル配送実証実験に参加すると発表した。

実証実験は、愛知県が新たな配送モデルを確立するため、中部電力の特例子会社、中電ウイング(名古屋市南区)に委託して実施する。期間は12月16日から来年2月13日までで、中電ウイングのイチゴ農園(岐阜県可児市)から運ばれたイチゴを配送ロボットが受け取り、栄地区内のホテルや飲食店など6か所に配送する。ロボットは基本的に自律走行するが、ロボハイが開発したロボット遠隔監視システム「ROBO-HI(ロボハイ)OS」を使って、中電ウイングの社員が監視し、必要に応じて操作を行う。実証実験は昨年に続いて2回目となる。

▲実施イメージ(クリックで拡大、出所:ROBO-HI)

配送を行うのはROBO-HIが開発した配送ロボット「DeliRo」(デリロ)で、本体内部に荷物を入れる電子ロック付きロッカーが4つある。安全基準適合審査に合格しており、公安委員会への届出だけで公道走行ができる。さらに、同社のロボットは1人のオペレーターで、公道に最大4台のロボを同時に運用することも認められている。私有地では、1人で19台のロボを運用した例もあるという。

実証実験では、イチゴを農園から栄地区まで東濃鉄道(岐阜県多治見市)の高速路線バスで運び、その後イチゴを各配送先までロボットが届ける。ロボットは1回の運行で2か所へ配送する予定で、自動配送ロボットの2か所連続配送は全国初の試みとなる。

実証実験を通じて、ロボットを使って配送先へスムーズに荷物を受渡しできるかを確認するとともに、都心部の複雑な交通環境で円滑な走行が可能かを検証する。県は、配送ロボットに関心のある小売・物流事業者らを対象とした見学会も予定している。

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