調査・データSDKI Analytics(東京都渋谷区)は4日、世界のラストマイルデリバリー市場に関する予測レポートを発行したと発表した。レポートは2026-35年の市場動向を対象とし、統計的および分析的手法を用いて現状と将来像を整理している。
調査によると、市場規模は25年に1785億ドルで、35年には4927億ドルへ拡大する見通し。年平均成長率は9.1%とされ、持続可能性を重視した物流変革が成長要因の一つと位置づけられている。EV(電気自動車)の利用は20年の5%から24年に15%へ上昇し、環境対応やAI(人工知能)ルート最適化が市場動向に影響を与えているという。
レポートでは、持続可能な包装、カーボンニュートラル物流、循環型経済への移行が企業のESG(環境・社会・ガバナンス)推進に寄与するとしている。一方、環境配慮への強い要請は、電気自動車導入や梱包改善など初期投資負担の増加につながり、市場拡大のリスクにもなり得ると分析した。
さらに、25年3月にはフェデックス(米国)がブルーヨンダー(同)と連携し「FedEx Easy Returns」を開始したほか、24年1月にはヤマト運輸が越境EC(電子商取引)向け海上貨物サービスを提供開始するなど、主要企業の動向も整理されている。北米はEV普及を背景に9.3%の高成長が見込まれ、日本では自律配送技術の開発が進んでいる。
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