MonoLu、EC特化返品交換システムを開発

サービス・商品ソフトウエア開発のMonoLu（モノル、東京都港区）は12日、EC（電子商取引）運営受託などを手がけるコマースメディア（豊島区）がリリースしたEC特化型の返品交換システム「HENPIN Pro」のシステム開発を担当したと発表した。同システムはユーザーの返品申請を簡略化するとともに、返品に関わる手続きや管理を一元化。業務の効率化と顧客満足度の両立を支援する。

HENPIN ProはわかりやすいUI設計になっており、ユーザーは申請開始から最短1分で申請が完了する。また、申請時に詳細な条件の選択や記入、画像や動画添付を必須にしているため、対応側も迅速に返品交換を承認するかどうか、判断できる。また、申請データをエクスポートしたうえで、商品やカテゴリー、申請理由などに分けて集計できるため、原因調査の時間も短縮される。

さらに、倉庫業務を受託している事業者などに同一システムを導入すれば、倉庫側からも管理画面にログインし、対応ステータスの確認や事業者への返送・破棄交換管理が可能になる。

近年、EC市場が急速に拡大するとともに、「サイズが合わない」「色が想定と違う」「初期不良が発覚した」といった理由で、購入者が返品や交換を希望するケースも増加している。これに対し、企業のカスタマーサービス現場では、問い合わせメールやチャットなど、複数の窓口を介して返品対応を行うケースが多く、申請手続きの煩雑さや、ECモールや自社サイトごとに異なるフローによる情報の分断と運用負担が課題となっている。

また、申請内容の不備や確認漏れが発生しやすく、顧客側の負担増加や対応遅延につながるなど、顧客満足度の低下につながるケースも少なくない。

このため両社は「返品・交換対応をもっとスムーズかつ正確に」という共通目標を掲げて、ECに特化した返品交換システムを開発した。

すでにHENPIN Proは複数のEC企業で導入され、実運用もスタートしている。

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