国際ダイムラートラック(ドイツ)は11日、バッテリー電気トラック向けの準公共充電ネットワーク「TruckCharge」(トラックチャージ)を立ち上げたと発表した。すでに試験運用が始まっており、ドイツ・レーデの運送会社ヴェッセルスが10月に稼働を開始。12月にはバーデン=ヴュルテンベルク州のディーツも自社敷地内の充電パークを開設した。正式なサービス展開はドイツとオーストリアで2026年第1四半期を予定し、30年までに欧州で3000超の急速充電ポイントを整備する計画だ。
トラックチャージは、企業が自社の充電設備を外部ユーザーにも開放できる「セミパブリック充電」サービスが特徴。事業者に新たな収益機会を提供するとともに、業界全体での充電網拡充を後押しする。同社はネットワークの発起・推進役となり、充電の計画、予約、決済までを一元管理できる欧州規模のプラットフォームを提供する。

▲準公共充電ネットワーク「TruckCharge」(出所:ダイムラートラック)
技術面では、eモビリティープラットフォームを手がけるスピリー(デンマーク)と連携する。スピリーのソフトウエアは充電ポイント管理システム(CPMS)やフリート向けeモビリティーサービスプロバイダー機能、ドライバー用アプリなどを統合し、料金設定やアクセス制御、ローミング対応、予約機能などを網羅する。充電管理ソフトウエア「TruckCharge Connect」(トラックチャージコネクト)と専用アプリにより、利用者は対応スポットの検索や予約、透明な料金確認が可能となる。
このプロジェクトは、ダイムラートラック、トレイトングループ、ボルボグループが22年に共同設立したミレンスによる公共高速道路沿い充電ステーションを補完する位置付け。物流事業者の敷地内充電設備を広く活用することで、電動大型トラックの普及加速を狙う。
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