荷主積水化学工業は11日、住宅カンパニーがカナダ・オンタリオ州に鉄骨モジュラーの設計・製造を担う新会社「SEKISUI CANADA MODULAR SOLUTIONS」を11月28日付で設立したと発表した。移民増による住宅需要の高まりを背景に、同国での住宅供給を加速させる狙いで、2026年7月の本格稼働を目指す。
新会社では、年間500-600モジュラーの製造能力を持つ工場をオンタリオ州に設け、低層校舎や中層集合住宅、介護施設などの供給を予定している。今後、モジュラー建築に関する法制度の整備にも関与しながら、現地パートナーと連携したサプライチェーンを構築し、3年をめどにカナダ東部でのビジネスモデルの確立を図る。将来的には米国の中高層市場やカナダ西部への展開も視野に入れる。
背景には、都市部への人口集中による深刻な住宅不足と高騰する住宅価格がある。カナダ政府はその解決策として、短工期かつコスト効率に優れるモジュラー建築の普及に期待を寄せている。積水化学は国内で50年以上にわたり、累計67万棟を超えるモジュラー住宅「セキスイハイム」を供給してきた実績を持ち、13年からはタイでもモジュラー事業を展開している。
今回の新会社設立により、同社は日本で培った工業化建築技術を北米市場に応用し、住宅供給の効率化と質の向上を図る。
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