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M&A大和ハウス工業は30日、住友電設に対する公開買付け（TOB）を開始すると発表した。東京証券取引所プライム市場に上場する住友電設の全株式（住友電気工業保有分と自己株式を除く）を対象とし、完全子会社化を図る。買付価格は1株当たり9760円で、買付期間は10月31日から12月15日まで。
今回の買収では、既存株主である住友電気工業がTOBに応じず、その後の株式併合と自己株式取得により100％子会社化を実現する。取得資金はみずほ銀行からの借入で賄う。
建設業界では技術者不足や施工体制の強化が課題となるなか、大和ハウスは電気工事や通信工事の強化を図る狙い。住友電設の高度な技術力をグループ内に取り込み、データセンターや再開発案件などの大型案件に対応する体制を整える方針だ。今回の再編は、建設と設備工事の垂直統合による事業競争力の強化に寄与するとみられる。
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