調査・データ日本貨物鉄道(JR貨物)が18日発表した11月の輸送動向によると、コンテナと車扱を合わせた総輸送量は231万7000トンで、前年同月比3.8%減となった。国内景気は雇用情勢の改善や設備投資の持ち直しを背景に緩やかな回復基調が続いているものの、食料品を中心とした物価上昇で個人消費が伸び悩み、貨物輸送にも影響が及んだ。
取扱別では、コンテナが同4.0%減の163万5000トン。食料工業品は一部顧客での出荷停滞により11.5%減、農産品・青果物も米価高騰に伴う需要低調で8.1%減となった。紙・パルプも設備不具合の影響で減送した。一方、エコ関連物資は34.7%増と伸長し、自動車部品や他工業品も増加したが、全体を押し上げるまでには至らなかった。
車扱は3.4%減の68万1000トン。主力の石油は、補助金の段階的な拡充を背景にガソリンや軽油の買い控えが生じ、4.0%減となった。セメント・石灰石は微増したものの、車扱全体では前年を下回った。
一方、年度累計(4月-11月)では、総輸送量が1793万トンとなり、前年同期比2.9%増と堅調を維持した。コンテナはエコ関連物資などの増送が寄与し同5.2%増となったが、車扱は石油減送の影響で2.6%減となった。
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