国際港湾・物流大手DPワールド(UAE)は11日、海上フォワーディング顧客向けのカーボンインセット制度「Insetify」の実証を、ベルギー、ポルトガル、スウェーデンで開始すると発表した。4月1日から適用し、対象顧客には追加費用なしでCO2削減クレジットを付与する。海上輸送に伴うサプライチェーンのスコープ3排出削減を目的とした取り組みで、欧州の主要航路での利用拡大を狙う。
対象はDPワールドの海上フォワーディングサービスを利用する荷主で、四半期あたり25TEU以上の輸送が条件。該当する顧客には、輸送量1TEUにつき100キロのCO2換算(CO2e)に相当するカーボンインセットクレジットが自動的に付与される。例えば四半期に50TEUを輸送した場合、5トンCO2e相当の削減クレジットが発行される仕組みだ。

(出所:DPワールド)
カーボンインセットは植林など外部プロジェクトに依存するカーボンオフセットと異なり、サプライチェーン内部で低炭素燃料の導入などを通じて排出量を直接削減する手法。DPワールドでは子会社DPワールド・シッピング・ソリューションが低炭素燃料を段階的に導入することでクレジットを創出する。
同社はすでに英国のサウサンプトン港とロンドン・ゲートウェイ港で同様のプログラムを実施しており、2025年1月の開始以降、25万TEU以上が登録され、9000トンCO2e超のクレジットを発行した。
DPワールドは2050年までのネットゼロを掲げており、欧州では鉄道輸送や電子文書化なども組み合わせて排出削減を進める。海上区間や内陸輸送に残る排出量への対応として、インセット手法の実用性を検証する。
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