メディカルピースノート(宇都宮市)は19日、愛媛県が令和7年度から新規事業として取り組む「災害時医療提供体制確保事業」の一環として、医療コンテナ1台を納品したと発表した。設置場所は松山市末広町2の愛媛県公営企業管理局駐車場(愛媛県立中央病院向かい)で、同社はコンテナの設計・製造から設備の選定・搭載、保守・運用までを一貫して担当した。
本事業の背景には、2024年の能登半島地震で道路の寸断により陸路での物資輸送が困難となり、医療供給能力が大幅に低下した教訓がある。愛媛県では、ドローンを活用した医療物資輸送体制の整備と並行して、被災現場に迅速に展開できる医療コンテナの導入を決定した。
今回納品した医療コンテナは20フィートコンテナをベースに、移動式臨時診療所として被災地へ迅速に輸送・展開できる仕様で設計されている。全長は8.635メートル。輸送時の機動性確保のため、搭載設備の選定では各機器の運用上の合理性を重視した。
電力設備は、屋根に直貼りできるフレキシブルソーラーパネル6枚(計2400ワット)と、5キロワット時ユニット3台構成(計15キロワット時)の蓄電池を搭載する。一般的な15キロワット時級の蓄電池は100キロ超の一体型となり搬出・分割が難しいが、本構成では1台50キロに分割できるため、必要に応じてコンテナ外部に取り出して個別に活用できる。ソーラーパネルからの充電にも対応しており、電源インフラが失われた被災地での長期運用を想定している。
給水設備は受水槽とポンプが一体となった構成で、事前の手汲み給水と現場でのホース接続給水の2方式に対応する。小規模から大規模まで、災害の規模を問わず柔軟に運用できる。
コンテナは平時には各市町の防災訓練などで医療救護活動に活用され、災害時には被災状況に応じた支援箇所へ移動して臨時診療所として運用される計画だ。同社は納品後の定期点検・メンテナンスも継続して担当し、有事の際にいつでも即座に稼働できる状態を維持する。
すでに複数の自治体から愛媛県に対して問い合わせが寄せられており、同社は今回の実績を基盤に全国の自治体への展開を進める方針だ。
■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。
※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。
LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com
LOGISTICS TODAYでは、メール会員向けに、朝刊(平日7時)・夕刊(16時)のニュースメールを配信しています。業界の最新動向に加え、物流に関わる方に役立つイベントや注目のサービス情報もお届けします。
ご登録は無料です。確かな情報を、日々の業務にぜひお役立てください。




















