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ヤマト子会社、人事の健診再検査業務を最短1日に

2026年3月23日 (月)

サービス・商品ヤマトホールディングス(HD)傘下のMY MEDICA(マイメディカ、東京都港区)は23日、健康診断の再検査に関わる新機能の提供を開始した。従業員がアプリに健診結果を入力するだけで再検査の要否を自動判定し、必要な場合はそのままオンライン診療を受けられる。これまで企業の人事担当者が数か月かけていたデータ化から受診勧奨までの工程を、最短1日に短縮する。

新機能は、再検査の自動判定からオンライン受診までのアプリ完結▽自動プッシュ通知による受診勧奨▽管理画面での進捗把握──の3つで構成する。従業員が血圧、血糖、脂質など主要項目をアプリに入力すると、再検査対象者が自動でデータ化される。進捗に応じたリマインド通知も自動配信し、人事担当者が個別に連絡する手間を省く。管理画面では本社だけでなく各事業所の管理者も従業員の受診状況を一覧で確認でき、職場単位での健康管理が可能になる。

同社によると、従来は健診結果を従業員が受け取ってから企業が再検査の受診勧奨を行うまでに数か月から6か月以上かかる実態があった。健診結果の到着後、時間が経つほど再検査の受診率は下がる。勧奨が遅れる主因は、紙の健診結果をデータ化し、再検査対象者を手作業で抽出する人事側の工程にあった。導入企業からも「データ化や管理に時間がかかる」「対象者リストの作成が煩雑」との声が上がっていた。今回の機能はこのボトルネックをアプリ側に移し、入力した時点で判定と勧奨を自動化することで、人事の介在なく受診につなげる設計になっている。

▲従来の人事主導フローとアプリ自動化による業務短縮の比較(クリックで拡大)

マイメディカはヤマトHDとアルフレッサが2025年2月に共同設立した。自動車運送事業者の従業員を主な対象に、オンラインで診療予約から診療、服薬指導、処方薬の配送、会計までをアプリで完結するサービスを展開している。設立時の記者発表によると、設立前に実施したヤマトグループ内のトライアルでは健診再検査の受診率が98%に達した。健診再検査の受診率は一般に50-75%程度とされており、98%は突出した数字だ。治療継続率も80%、累計受診数は1万件を超えた。オンライン診療で時間や場所の制約をなくしたうえ、勧奨から受診までの導線をアプリ内に閉じ、途中で離脱する余地を減らしたことが効いている。

物流業界ではドライバーの高齢化と長時間労働を背景に、健康起因事故のリスクが経営課題になっている。2021年6月からは健診未受診の運転者による健康起因事故が行政処分の対象に加わっており、事業者にとって従業員の受診管理は安全運行と直結するテーマだ。マイメディカの現在の提供対象は契約企業の従業員に限られる。自動車運送事業者以外の物流企業にどこまで広がるかが、この仕組みの実効性を測る指標になる。

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