ロジスティクスGROUND(グラウンド、東京都千代田区)は27日、自律走行搬送ロボット(AMR)「PEER 100」を3PLのファインプラスの物流センター(千葉県成田市)に導入し、ピッキング作業の生産性向上と労働時間削減の効果が確認されたと発表した。
同社は2024年12月からテスト運用を開始し、25年1月に本格稼働へ移行。導入前のピッキング生産性62.5行/hに対し、2025年2月時点で平均145行/hを達成し、2.3倍に向上した。あわせてピッキング作業の総労働時間は月間4800時間から2685.3時間へと減少し、44%削減となった。

(出所:GROUND)
アパレル物流では少量多品種化と高頻度出荷が進展し、商品SKUの増加に伴う作業者の歩行距離増大、出荷能力のひっ迫が課題となっていた。また、成田空港近隣という立地特性から人材確保が不安定で、繁忙期の短期雇用では教育コストがかさみ、生産性が安定しない構造もあった。
こうした状況に対し、ファインプラスは数億円規模の投資が必要な自動倉庫やGTPではなく、既存オペレーションを生かした段階的導入が可能なAMRを選択した。PEER 100はSLAM技術により自律走行し、作業者の移動時間を削減する仕組みで、75Lオリコンに対応した仕様や既設Wi-Fiの活用など、現場条件に合わせた運用が可能だった点も採用理由とする。
導入効果はピッキングにとどまらない。ピッキングから梱包までの作業時間は従来の9時-17時30分から9時-16時へ短縮され、トラックへの引き渡し完了時間も平均18時から17時30分へ前倒しされた。これにより荷待ち・荷役時間の削減にも寄与している。
今後は適用エリアの拡大や他拠点への展開も検討する。人手不足と出荷頻度の上昇が続くなか、AMRのような「部分最適型」の投資でどこまで全体最適に近づけるかが焦点となる。特に、歩行削減を起点とした作業設計の見直しが、物流現場の生産性改善の鍵を握る。
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