ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

シャープ体験型拠点刷新、自動搬送など物流提案も

2026年3月31日 (火)

サービス・商品シャープは30日、東京都港区の法人向けショールーム「3X3 Hub」を報道陣に公開した。4月1日にリニューアルオープンする同施設は、シャープのソリューションを業務シーンごとに体感できる場として再設計したもので、「Smart Office」「Smart Retail」「Smart Logistics/Factory」の3領域ごとに体験ゾーンを設置し、「DX」(デジタルトランスフォーメーション)「CX」(コミュニケーショントランスフォーメーション)「GX」(グリーントランスフォーメーション)の3つの“X”改善ソリューションを集めた。加えて、用途に応じた機器の比較・検討を行える「ラボゾーン」も新設し、単なる製品展示ではなく、実際の利用シーンを想起しながら課題解決策を探れる構成とした。

今回のリニューアルでは、従来のショールーム的な見せ方から一歩進め、オフィス、店舗、物流・工場という異なる業務領域ごとにゾーニングすることで、来場者が自社業務に引きつけて導入後の運用イメージを描きやすい空間を目指した。体験ゾーンでは、オフィス向けには会議録作成支援や生成AI(人工知能)活用、オフィス家具などを組み合わせた提案を展開。リテール向けにはプロジェクターを活用した空間演出やPOS、ハンディーターミナルなどを配置し、業務支援ツールを実際に操作できる構成とした。

新設したラボゾーンでは、各種ディスプレーを比較できる「Display Gallery」、各種プロジェクターを同時投写して見比べられる「Projector Lab」、倉庫を模した空間で自動搬送ロボットの操作や動作確認ができる「Robotics Demo Room」を設けた。体験ゾーンで利用シーンや使用感を把握し、ラボゾーンでより具体的な比較・検討を深めるという導線を整えたことで、製品選定から導入判断までの解像度を高める狙いがうかがえる。

▲「スリムスタッカー・ロボットストレージシステム」

物流・工場向けには、AGV(無人搬送車)やピッキング支援システム、暑熱対策機器などを並べ、現場課題に即した提案を打ち出している。

倉庫を模した空間で自動搬送ロボットの操作や動作確認ができるRobotics Demo Roomでは、「スリムスタッカー・ロボットストレージシステム」のデモ稼働を見ることができる。このGTP(Goods to Person)方式の自動搬送ロボットは、既存倉庫の運用を止めずに導入しやすい設計を特長とする。大掛かりなレイアウト変更を前提とせず、限られたスペース、既存環境を生かしながら省人化と作業効率化を図る方向性は、投資負担や現場停止リスクを抑えたい物流事業者にとって訴求力がある。

▲「アイススラリー冷蔵庫」

もう1つ、物流現場で注目を集めそうなのがアイススラリー冷蔵庫である。微細な氷と液体が混ざった流動状飲料「アイススラリー」を生成・保存でき、市販のペットボトル飲料を過冷却状態で保存し、衝撃を与えることでアイススラリー化できる。展示された新モデルでは作りおき保存モードを備え、生成したアイススラリー飲料をそのまま保存できる機能も加えた。法人向けレンタルで展開し、設備投資を抑えつつ即効性のある暑熱対策を検討できる点も現場には受け入れられやすい。気象庁はことしの6-8月期は全国的に平年より高めになるとして注意を呼びかけている。猛暑下での作業負荷が増す物流施設や工場、屋外ヤードでは、暑熱対策は安全管理や人材定着にも直結するテーマになっている。自動化や機械化だけでは解決しきれない現場課題に対し、作業環境改善の側面から提案を行っている点は見逃せない。物流ソリューションの展示というと搬送機器やシステムが主役になりがちだが、同社は周辺環境まで含めて現場全体を支える姿勢を打ち出していた。

オフィス、店舗、物流・工場という現場ごとの課題に合わせて体験ゾーンを設け、さらにラボゾーンで比較・検討を促す構成は、来場者にとって導入後の業務を具体的に思い描きやすい。同社では、大阪でも同様のショールーム開設を予定しており、“見せる場”から“使い方を考える場”と進化させることで、ハードからソフトまでトータルな提案力を打ち出していく。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com

LOGISTICS TODAYでは、メール会員向けに、朝刊(平日7時)・夕刊(16時)のニュースメールを配信しています。業界の最新動向に加え、物流に関わる方に役立つイベントや注目のサービス情報もお届けします。

ご登録は無料です。確かな情報を、日々の業務にぜひお役立てください。