国際米国のドナルド・トランプ大統領は20日、1950年国防生産法(DPA)第303条に基づき、国内の石油生産・精製・物流能力の強化を国家安全保障上の最優先課題とする大統領決定を発表した。対象には探査・生産、パイプライン輸送、貯蔵設備、海上ターミナルなど、エネルギー供給網全体が含まれる。
今回の決定は、2025年1月に発令された大統領令14156号(国家エネルギー緊急事態宣言)を踏まえた措置。現行のエネルギー供給体制について、供給の不安定性や能力不足が米国経済や国家安全保障、外交政策に対する重大な脅威となっているとの認識を改めて示した。とりわけ、軍事力や産業基盤、重要インフラを支える石油供給の脆弱性が強調されている。
トランプ大統領は、石油関連の生産・精製・物流インフラを「国家防衛に不可欠な産業資源および重要技術項目」と認定。一方で、資金制約や長期化する建設リードタイム、許認可手続きの遅延、インフラ整備のボトルネック、サプライチェーンの制約などを理由に、民間単独では必要な能力を迅速に確保できないと指摘した。
このため、連邦政府による直接的な関与として、設備投資に対する資金支援、政府による購入や購入確約などを通じた需要創出、各種金融支援の活用が最も実効性の高い手段と位置付けた。さらに、DPA第303条の通常要件の一部を免除し、迅速な能力拡張を可能とする特例措置も適用する。
エネルギー供給網の強化を国家防衛能力の維持と直結させる今回の判断は、地政学リスクの高まりを背景に、エネルギーと物流インフラを一体で捉える政策転換ともいえる。パイプラインや貯蔵、港湾ターミナルといった中流・下流インフラへの投資加速が見込まれ、輸送能力や在庫バッファーの拡充が進む可能性がある。
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