荷主三菱ケミカルグループは22日、英国で進めているエチレン・ビニルアルコール共重合樹脂「ソアノール」の設備投資計画を見直すと発表した。費用増加と工期遅延を受けたもので、2026年3月期に300億円の減損損失を計上する見通し。
同社は英国子会社Mitsubishi Chemical UKにおいて、年産2万1000トンの能力増強を伴う設備投資を進めてきた。ソアノールは高いガスバリア性や耐油性、透明性を備え、食品包装用途で品質保持や食品ロス削減に寄与する機能性樹脂で、薄膜化によるプラスチック使用量削減にも貢献することから需要が拡大している。
しかし今回の増設は特殊な設計・施工を伴う工事であったため、契約や管理体制が複雑化し、工程遅延や追加の安全性評価が発生した。加えて、世界的なインフレによる資材費や人件費の上昇が重なり、工事関連費用は当初想定を上回る水準に膨らんだ。これらを踏まえ、同社は投資額の増額を決定し、計画全体の見直しに踏み切った。
新設備の稼働開始は27年度を予定する。投資額増加に伴い収益性の低下が見込まれることから、既存投資分を含む関連固定資産について減損処理を行う。
同社は経営ビジョンにおいて「食の品質保持」を重点領域に掲げており、ソアノールはケミカルズ事業の成長を担う中核製品と位置付ける。今回の計画見直し後も、需要拡大を前提とした供給体制強化の方針に変更はない。
■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。
※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。
LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com
LOGISTICS TODAYでは、メール会員向けに、朝刊(平日7時)・夕刊(16時)のニュースメールを配信しています。業界の最新動向に加え、物流に関わる方に役立つイベントや注目のサービス情報もお届けします。
ご登録は無料です。確かな情報を、日々の業務にぜひお役立てください。


























