ロジスティクス日本貨物鉄道(JR貨物)がまとめた1月の輸送動向によると、同月は下旬に発生した低気圧の接近に伴う強風で運転規制を行った影響などにより、高速貨6本が運休となった。荷動きは、景気回復や円安、消費税増税前の需要の盛り上がりを背景に、国内生産が好調に推移したほか、平日稼働日が多かったこともあり、月全体では前年を大きく上回った。
コンテナ貨物は、半数以上の品目で前年同期実績を15%以上上回り、低調だった自動車部品も上回るなど、エコ関連物資を除いてすべての品目が増加した。この結果、コンテナ貨物全体では12.8%増となった。
東日本大震災で発生した災害廃棄物の広域処理のため、2012年9月から運行を開始した災害廃棄物専用列車は、処理量が減少したとして13日に運行を終了。車扱貨物は、石油が気温の上昇によって減送となったほか、昨年7月から山口線の一部区間が線路不通となっていることから一部顧客の貨物が減送となった。これらの結果、車扱貨物全体では前年比6.9%減となった。
■品目別の輸送動向(1月、実績の単位は千トン)
扱別 | 品目 | 本年実績 | 前年実績 | 増減 | 前年比 |
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コンテナ | 農産品・青果物 | 147 | 144 | 3 | 102.3% |
化学工業品 | 168 | 137 | 31 | 122% | |
化学薬品 | 133 | 108 | 25 | 122.7% | |
食料工業品 | 205 | 188 | 17 | 109.1% | |
紙・パルプ | 288 | 249 | 39 | 115.6% | |
他工業品 | 130 | 124 | 6 | 105.1% | |
積合せ貨物 | 169 | 146 | 23 | 115.9% | |
自動車部品 | 77 | 72 | 5 | 105.9% | |
家電・情報機器 | 41 | 32 | 9 | 125.2% | |
エコ関連物資 | 35 | 39 | -4 | 91.1% | |
その他 | 294 | 255 | 39 | 115.2% | |
コンテナ計 | 1686 | 1494 | 192 | 112.8% | |
車扱 | 石油 | 666 | 717 | -51 | 92.8% |
セメント・石灰石 | 133 | 133 | 0 | 100.1% | |
車両 | 92 | 96 | -4 | 95.5% | |
その他 | 61 | 75 | -14 | 80.6% | |
車扱計 | 951 | 1021 | -70 | 93.1% |