調査・データイノフィス(東京都八王子市)は29日、アシストスーツ「マッスルスーツ」シリーズの累計出荷台数が4月30日時点で国内外計4万台を突破したと発表した。電力を使わず空気圧で駆動する装着型アシストスーツで、物流や製造、建設、農業など身体負荷の大きい現場を中心に導入が広がっている。
近年は、従来の外骨格型に加え、衣服のように装着できる「Softシリーズ」が普及を後押しした。軽量化や低価格化によって導入障壁を下げ、物流現場では荷物の持ち上げや仕分け作業などへの活用が進む。主力製品「Soft-Power」は腰部負担を33%軽減し、「Soft-Power EASY-LIFT」は本体重量310グラムで、個人導入もしやすい仕様となっている。
海外展開も拡大しており、2025年にはドイツに駐在員事務所を開設。韓国やスペインを含む22か国で販売を展開し、スロベニアやシンガポールでも販売を開始した。欧州では労働力不足や作業負荷軽減ニーズを背景に、アシストスーツ市場が拡大している。
物流業界では、人手不足や高齢化に加え、重量物取り扱いによる腰痛対策が課題となっている。特に庫内作業や積み降ろし工程では作業者負荷軽減が求められており、アシストスーツは省人化を補完する現場支援機器として導入が進む。ロボティクスや自動搬送機器と組み合わせた活用も視野に入っており、物流現場の労働環境改善策の一つとして注目されている。
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