ロジスティクスキッコーマン食品とネスレ日本は4日、関東-関西間で海上輸送を組み合わせたラウンド輸送を開始すると発表した。キッコーマン食品が関東から関西へ調味料製品を運び、復路でネスレ日本が関西から関東へ飲料製品を輸送する。長距離区間にRORO船を活用し、往復の貨物を組み合わせることで、空荷の削減と輸送効率化、CO2排出量の抑制を図る。

▲千葉港でトラックが船に乗り入れる様子(出所:キッコーマン)
対象となるのは、キッコーマン食品の「キッコーマン 濃いだし 本つゆ」をはじめとする調味料製品と、ネスレ日本の「ネスカフェ ゴールドブレンド」をはじめとする飲料製品。輸送頻度は週1回の往復で、キッコーマン食品の関東発関西向け輸送は6月5日、ネスレ日本の関西発関東向け輸送は6月9日に始める。
往路はキッコーマン食品N-DC(千葉県流山市)から千葉港を経由し、キッコーマン食品高砂DC(兵庫県高砂市)へ運ぶ。復路はネスレ日本姫路工場(兵庫県姫路市)から堺泉北港を経由し、ネスレ日本野田物流センター(千葉県野田市)へ輸送する。物流拠点や工場と港の間はトラックを使い、港間は海上フェリーで結ぶ。全行程の輸送手配は郵船ロジスティクスが担う。

▲(左から)キッコーマン食品N-DCを出発するトラック、ネスレ日本を出発するトラック(出所:キッコーマン)
両社はこれまで、関東-関西間の長距離輸送を主にトラックで行ってきた。物流業界ではドライバー不足が続いており、安定供給を維持するには輸送手段の多様化が課題となっている。今回の取り組みでは、トラックの貨物を積載したトレーラー部分を船舶で運ぶ方式を採用し、ドライバーの長距離走行を抑える。
CO2削減効果について、キッコーマン食品はトラック輸送と比べて1運行あたり52%の削減を見込む。ネスレ日本は、トラック輸送のみの場合と比べて年間のCO2排出量を47%削減できるとしている。食品・飲料メーカー間で往復貨物を組み合わせることで、モーダルシフトで課題となる復路貨物の確保にも対応する。
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