ロジスティクストルビズオン(福岡市中央区)は4日、福岡県、久留米市、うきは市が5月24日に開催した「令和8年度福岡県総合防災訓練」において、大型物流ドローン「DJI FlyCart100」を活用した救援物資輸送訓練を実施したと発表した。災害発生時の孤立地域を想定し、飲料水や通信機器を空輸することで、防災インフラとしてのドローン活用モデルの有効性を検証した。

▲DJI FlyCart100(出所:トルビズオン)
訓練は、マグニチュード6.8、最大震度6強の直下型地震と、1時間当たり130ミリの記録的短時間大雨を想定して実施された。60を超える機関が参加するなか、同社は事前に会場内を測量して飛行ルートを設定し、自動航行による物資輸送を行った。
輸送したのは500ミリリットル入り保存水100本と通信機器「Starlink Mini」で、水は50キロに相当する。孤立地域での生命維持に欠かせない飲料水に加え、通信途絶時の被災状況把握や救助要請を支える通信手段の確保を目的とした。

▲100本の保存水を入れた袋(出所:トルビズオン)
今回使用したDJI FlyCart100は最大積載量80キロ級、最大飛行距離12キロの大型物流ドローンで、災害対応や山間部輸送、離島輸送などでの活用が期待される。LiDARやビジョンシステムを搭載し、障害物の多い環境でも安全な飛行を支援する機能を備える。
物流面で注目されるのは、同社が開発する「ドローン航路」の活用モデルで、平時に飛行ルートを測量・登録し、災害発生時には同じルートを利用して迅速に物資を届ける仕組みである。今回の訓練では、事前に整備した航路を活用し、孤立地域への救援物資輸送の有効性を検証した。
同社は福岡県との防災連携協定や、うきは市との地方創生協定を背景に、自治体や企業との連携を強化している。今後もドローン航路の整備を進め、災害時の物資輸送や情報伝達を支える「空のインフラ」の社会実装を推進する。
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