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三谷産業、再生炭素繊維を産業用途に展開

2026年6月19日 (金)

環境・CSR三谷産業は19日、グループ会社のミライ化成(長野県千曲市)が、航空機部品の製造工程で発生するCFRP(炭素繊維強化プラスチック)端材の回収・再資源化によるサプライチェーン構築を目指し、再生炭素繊維成形品事業を加速すると発表した。東レの技術的知見を活用し、高機能材料の循環利用を進める。

CFRPは軽量かつ高強度で耐腐食性に優れることから、航空機や自動車、風力発電設備、スポーツ用品など幅広い分野で使用されている。一方で、製造工程で発生する端材や使用後製品のリサイクルが難しく、廃棄物の有効活用が課題となっていた。

今回の取り組みでは、主に東レが製造する炭素繊維を原料とした航空機部品の製造工程で発生する端材を回収し、ミライ化成独自の技術で再生炭素繊維へ再資源化する。さらに、再生した炭素繊維を不織布化して中間基材として利用し、スポーツ用品や産業用途向けの再生炭素繊維成形品(rCFRP)として展開する計画だ。

ミライ化成はこれまで、CFRP廃材や加工端材から炭素繊維を回収する研究開発を進めてきた。独自の溶媒法を活用し、一般的な再生技術と比較してエネルギー使用量を低減できる可能性を確認している。また、再生炭素繊維を再びCFRPとして成形するプロセスや製品設計についても研究を進めている。

今後は東レの技術的知見を活用し、高品質な炭素繊維の回収技術や再生炭素繊維不織布の安定供給体制を構築するほか、ラケットやパドルなどのスポーツ用品、モビリティー部材やインテリア部材といった産業用途への展開を検討する。サーキュラーエコノミーに対応した新たなビジネスモデルの構築も視野に入れる。

ミライ化成は7月8日から10日に開催される国際スポーツ・健康産業専門展示会「SPORTEC 2026」に出展し、再生炭素繊維技術を活用したピックルボールパドルを展示する予定。

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