国際米国の防衛物流ソフトウエア企業ルーン・テクノロジーズは18日、米陸軍からAI(人工知能)を活用した予測型物流プラットフォーム「TyrOS」について、5年間で最大9900万ドルのIDIQ契約を受注したと発表した。IDIQは数量や時期をあらかじめ固定しない包括契約で、陸軍や米国防総省関連組織、統合作戦部隊が、個別のタスクオーダーを通じて同社のソフトウエアと関連サービスを調達できるようにする。
TyrOSは、通信が妨害、劣化する環境でも資産状況を把握し、補給不足を予測し、行動案を提示することを目的とした軍事物流向けのソフトウエア。前線に近い戦術レベルで処理する「エッジファースト」の設計を採用し、分散環境下での補給、指揮統制、資源可視化、意思決定を支援する。
今回の契約により、対象組織は5年間の契約期間中、別個の競争調達を都度実施せずにTyrOSを導入できる。ルーンは、調達にかかる期間を数カ月単位から数日単位に短縮できるとしている。大国間競争が強まるなか、補給線や通信網への妨害を前提とした兵站管理の高度化が求められており、AIによる予測と自律システムの運用支援が軍事物流の対象領域に広がっている。
同社はこのほか、物流計画を短時間でまとめるAIエージェント「Saga」や、自律システムの配分、スケジューリング、タスク付与を支援する開発キットも展開している。TyrOSはすでに米陸軍第25歩兵師団、第4歩兵師団、第18空挺軍団、米海兵隊戦闘研究所などで導入実績があるという。
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