荷主米ヴァーテクス・エナジーは24日、アラバマ州モービルの製油所で、グループIII基油の生産能力を日量6000バレル拡張するプロジェクトを進めていると発表した。既存の水素化分解装置と関連処理設備を活用し、原油由来の従来型グループIII基油を生産する。生産開始は2029年を予定する。
同プロジェクトでは、モービル製油所で生産している水素化分解処理済みの減圧軽油留分を使い、4cSt、6cSt、8cStのグループIII基油を生産できるようにする。Vertexはすでに予備設計を終え、潤滑油用の高圧水素化処理装置も調達した。
グループIII基油は、自動車用や産業用の高性能潤滑油に使われる。製品品質や性能安定性が求められる分野で需要があり、潤滑油メーカーやブレンダーにとって、安定した調達先の確保が課題となる。ヴァーテクスは今回の投資により、米国内での追加供給源を提供する狙いだ。
同社は既存の燃料事業と再精製基油事業も継続する。使用済みモーターオイルの回収・処理ネットワークを米国南部で運営し、4cStと6cStの再精製グループIII基油も生産している。今回の従来型基油の能力増強が加わることで、北米のグループIII基油供給で存在感を高める。
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