国際DPワールド(UAE)は25日、カナダ・ブリティッシュコロンビア州のプリンスルパート港ターミナルで、ディーゼル式RTG(タイヤ式門型クレーン)をハイブリッド化する改修機を導入したと発表した。従来のディーゼル駆動RTGと比べ、燃料消費を60%超削減し、年間で推計100トンのCO2e排出を回避できるとしている。
改修はZPMC(上海振華重工業、中国)の北米法人ZPMCノースアメリカと共同で実施。既存の大型ディーゼルエンジンを小型の80キロワット発電機に置き換え、必要に応じて車載電池を充電するディーゼル・エレクトリック方式に変更した。コンテナを降ろす際に発生するエネルギーも回収して再利用し、荷役作業時のエネルギー効率を高める。
完全電動式クレーンと異なり、外部充電インフラに依存しない点も特徴。車載発電機で電池を充電するため、既存ターミナルでも運用の柔軟性を保ちながら燃料使用量を抑えられる。DPワールドは環境負荷の低減に加え、エンジン保守費の削減やクレーンの信頼性向上も見込む。
プリンスルパート港ターミナルでは現在6基のRTGを運用しており、ことし1基目のハイブリッド改修を完了した。今後も脱炭素化と設備近代化の一環として、追加改修を計画する。
同社はカナダ事業で低排出型の港湾荷役技術の検証を進めている。バンクーバー港では水素駆動RTGの実証も行っており、今回のハイブリッド改修と合わせて、港湾ターミナル設備の排出削減策を複数の方式で探る。
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