国際マン・トラック&バス(MAN、ドイツ)は25日、ドイツの研究開発プロジェクト「NEFTON」で、車両と試験設備を組み合わせた高電流充電経路において、3000アンペアの安定した充電電流を実現したと発表した。将来的に最大3メガワット級の充電能力につながる技術で、EVトラックの充電時間短縮に向けた実証が一段進んだ。
試験はミュンヘン工科大学とフラウンホーファーISEの試験設備で実施。充電経路の熱挙動、スイッチング部品、冷却システム、安全設計などのデータを取得し、大電流充電時の実装条件を検証した。高電流では発熱損失が大きくなるため、電気抵抗を抑える電流経路を設計し、ケーブル、コネクター、分配ユニットには液冷方式を採用した。遮断装置や接触器も高い切替容量と安全要件に対応する設計とした。

(出所:マン・トラック&バス)
同プロジェクトが想定するのは、EVトラックが10-15分で400キロ走行分のエネルギーを補給できる運用だ。法定休憩中に充電できないケースや、夜間充電なしで運行を始める輸送、2人乗務で停止時間を短くしたい長距離輸送などで効果が見込まれる。将来的には、日中に複数回の超急速充電を組み込むことで、車載電池の小型化につながる可能性もある。
一方、1メガワットを大きく超える充電を実用化するには、高出力充電に適した新世代電池の開発が必要となる。電池セルの材料設計、モジュール構成、電気接続の最適化に加え、充電インフラ側の対応も求められる。
NEFTONにはMANのほかAVL(オーストリア)、ミュンヘン工科大学、フラウンホーファーISEなどが参加。2024年7月には、1メガワット充電に対応した「MAN eTGX」を公開しており、今回の試験では試験台上の充電能力をさらに高めた。プロジェクト終了後はTRATONグループが研究を継続し、量産に近い高電流充電経路や双方向充電、最大3000アンペアのMCS(メガワット充電システム)の検討に反映する。
■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。
※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。
LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com
LOGISTICS TODAYでは、メール会員向けに、朝刊(平日7時)・夕刊(16時)のニュースメールを配信しています。業界の最新動向に加え、物流に関わる方に役立つイベントや注目のサービス情報もお届けします。
ご登録は無料です。確かな情報を、日々の業務にぜひお役立てください。






























