国際倉庫パフォーマンス管理を手がけるイージー・メトリクス(米国)は6月30日、倉庫運営コストの評価指標「Targeted Cost to Serve」(TCTS)を提供開始したと発表した。実際の作業量や業務の複雑さに応じてコスト評価を補正し、倉庫、サプライチェーン、財務部門が共通の基準で運営効率を把握できるようにする。
従来の倉庫管理では、予測に基づく固定予算に対して実績コストを比較することが多い。しかし、実際の現場では受注構成、SKUの複雑さ、フルフィルメント形態、顧客ごとの要件、労務負荷が変動し、当初想定した作業量と一致しないケースがある。TCTSは、実際に発生した業務内容に基づいて「本来かかるべき運営コスト」を動的に算出し、静的な予算管理では見えにくいコスト増の要因を把握する仕組みとする。
同指標は、注文プロファイル、工程の複雑さ、商品構成、作業フローのばらつきなどを反映して、目標となる運営コストを継続的に再計算する。これにより、施設ごとの業務難易度の違いを考慮しながら、複数拠点のコストパフォーマンスを比較できる。コスト超過が作業内容の変化によるものか、現場の実行効率に起因するものかを切り分けることも狙う。
TCTSは、イージー・メトリクスのWarehouse Performance Managementプラットフォームに組み込まれ、WMS(倉庫管理システム)、給与、財務などの既存データを活用する。残業、欠勤・未入力時間、間接労務、生産性のばらつき、顧客構成の変化といった要因まで掘り下げられるとしている。
3PL事業者にとっては、顧客別のコスト透明性や契約ごとの採算把握に活用できる。小売、製造、卸売企業では、物流センター網全体の効率と財務成果を、業務量で補正した形で評価する枠組みとなる。人件費上昇や作業の多品種化が進むなか、倉庫運営を単純な単価比較ではなく、作業実態に即して測る動きが広がりそうだ。
■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。
※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。
LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com
LOGISTICS TODAYでは、メール会員向けに、朝刊(平日7時)・夕刊(16時)のニュースメールを配信しています。業界の最新動向に加え、物流に関わる方に役立つイベントや注目のサービス情報もお届けします。
ご登録は無料です。確かな情報を、日々の業務にぜひお役立てください。































