M&A図面作成(CAD)ソフトウエア開発のオートデスク(米国)は7日、保守・運用管理ソリューションを提供するメインテンエックスの買収契約を締結したと発表した。買収額は36億ドル。設計から建設・製造、運用までを一体化するプラットフォーム戦略を強化し、設備保全や運用データを活用したAI(人工知能)活用を加速させる狙いだ。
オートデスクは、設計、建設・製造、運用の各工程をデータでつなぐ「Autodesk Operations Solutions」(AOS)を展開している。今回の買収により、メインテンエックスが持つ設備保全や点検、作業指示、設備履歴などの現場データを取り込み、設備ライフサイクル全体を通じたデータ連携を強化する。
メインテンエックスのシステムは、設備の稼働状況や点検結果、保守履歴を継続的に収集・管理できることから、設備の信頼性向上やダウンタイム削減につながることが期待される。AIによる分析と組み合わせることで、設備異常の予兆把握や保全計画の最適化など、物流施設や製造現場の運用効率向上にも寄与するとみられる。
また、AOSにはデジタルツインや工場シミュレーション、生産管理などの機能が含まれており、メインテンエックスの運用管理機能を加えることで、設備の設計から導入、運用、保守まで一貫してデータを活用する環境を構築する。これにより、物流拠点や工場における設備運用の可視化や継続的な改善を支援する。
買収は各国の規制当局の承認などを経て、オートデスクの2027会計年度中に完了する見込み。MaintainXは26年の年間経常収益が1億3500万ドルを超え、前年比50%超の成長を見込んでおり、オートデスクは運用領域を今後の成長分野として事業拡大を進める。
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