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欧州展開強化へ基盤整備

南海プライウッド、仏再建中企業の合板事業を買収

2014年3月5日 (水)

M&A木質建材製造の南海プライウッドは5日、フランス子会社を通じ、同国のロルピン社(ランド県)が保有する合板事業を4月1日付で買収すると発表した。

ランド県のモン・ド・マルサン商事裁判所に申請した入札で、3日(現地時間)に同裁判所から買収者に選定され、子会社「NPロルピン」による事業買収が決定したとの通知を受けた。

ロルピン社が2013年6月3日に再建手続きを開始したことを受け、NPロルピン社は同裁判所による入札に参加、合板事業の買収者として最終選定された通知を受けたもの。

南海プライウッドでは、新たに合板事業を取得することで原材料調達の分散化、新規顧客の獲得、販路拡大などの面で海外展開を強化する考え。

ロルピン社の事業再建についても「当社が資金面のバックアップをすることにより、事業再建が充分可能であると考えている」と説明。今回の買収により、欧州展開に向けた基盤整備を進める方針。

事業買収額は1ユーロで、再建手続のための新規設備投資資金の拠出が譲受けの条件となっていることから、同社は自己資金と借入金で500万ユーロ(6億9700万円)の資金提供を行う。