ロジスティクス埼玉県トラック協会は14日、グローリーナスカ(東京都墨田区)が展開する、商業施設のシェア駐車場マッチングサービス「トメレル」を導入しているマルハン北日本カンパニーのマルハン仙台新港店を視察した。
埼玉県は首都圏をカバーする物流の要衝だが、同時に東日本と西日本、太平洋側と日本海側の中継地点ともなる立地。物流の需要は旺盛だが、一方で2024年問題への対応など、新しい法制度への対応や人材不足への対応も急がれている。埼玉県では「埼玉の持続可能な物流の確保に向けた共同宣言」を2024年9月3日に採択するなど、官民をあげて対応を進めていた。

▲マルハン北日本カンパニーのマルハン仙台新港店での視察の様子
埼玉トラック協会の環境委員長の池永和義氏(エー・シー・トランスポート代表取締役会長)は現地を視察し、「トメレルは24年問題の解決にぴったりのサービス。こうしたサービスがあれば、運送事業者は安心してドライバーに長距離を運行させることができる」と評価。また、「サービスがより広く認知されていけば、物流を支えるサービスへと成長するだろう」と語った。
仙台自体が東北の大きな消費地だが、関東圏から北東北への中継地点として、あるいは内航海運を使ったモーダルシフト輸送のハブとしての役割を担うことができる立地であり、24年問題で長距離運行が難しくなった状況下では、ますますの活用が期待されるエリアだ。
グローリーナスカが全国で展開している「トメレル」は、営業時間外などに空いている商業施設の駐車場を、トラックドライバーの休憩場所や積み替え拠点、クロスドッキングステーションとして提供するもの。同社ではパチンコ店チェーンのダイナムとも同様の取り組みを行っているが、マルハン北日本カンパニーとはこれが初めての取り組みとなる。

▲「トメレル」のサービス内容などについての説明会の様子
もともとはサービスエリアやパーキングエリアに入りきれないトラックの休憩や、荷待ち待機のためのスペースを貸すことを想定していたが、「24年問題の影響で、積み替え用地のニーズが増えており、特に建材の中継輸送での引き合いが増加している」という。
現在、トメレルのサービスを利用可能な商業施設数は300件超。同サービスを担当するグローリーナスカ事業企画部の福井佳貴氏によると「最近では、運送事業者から、自社スペースを提供したいという相談も増えている」という。また、トメレルはこれまで民間の商業施設を対象にサービスを展開してきたが、「物流課題を抱える自治体からも多くの相談が寄せられている。今後は自治体との連携を強化していく方針」だという。(土屋悟)
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